2011-12-05

ぼくにあいをください。


あのね、ぼくね、
あなたがいなくなったらぼくはどうなるんだろうなあ、
ってかんがえたの

たぶんぼくはなくんだろうなあ、とか
たぶんぼくはしぬんだろうなあ、とか
おもったの

いまぼくは
あなたのアイでできているから
あなたがいなくなったら
ぼくはこわれてしまうんだ

だからね、だから、
ぼくがあなたのかわりをみつけるまで
ぼくにアイをください

ぼくがじぶんでアイをせいさんできるようになるまで
ぼくのかわりに
ぼくのためのアイをせいさんしつづけてください

ぼくがあなたがいないとだめなにんげんなので、
ぼくにアイをください。



2011-11-22

おりのなか。


捕らえられた僕。

所在無さげに

檻の中でたっている君。


僕はただ、君がほしいだけだった。

君はただ、自由がほしいだけだった。


「そらがきれい」


そうだね。

僕らがいくら汚れても

空はいつも綺麗だ。


君が望む自由に

一番近い存在かもしれないね。


檻の中から見上げる空は

とても自由だった。




2011-11-18

雨の降る夕方



人間は

身に纏うものを手に入れた瞬間、

進化

と言う名の

文化の発達を

放棄した。


雨の降る夕方、

光る電灯を

ぼうっと見上げながら

そんなことを考えた。



2011-11-16

気持ち



愛してる
愛してた
愛して

 全て本当で、
全て嘘。

いったいどれがほんとう?



気高く



空を見よう。




下を向いているのが


馬鹿らしいくらい


綺麗だから




空を見上げよう。




あの




気高く聳え立つ


鉄塔のように




まっすぐ生きよう。





向日葵



笑え

泣け

怒れ

叫べ

喜べ

喚け

太陽に向かう
向日葵のように

素直になれ。


2011-11-14

傾いた


たいよう
それはぼくのいきるいみ。

ちきゅう
それはぼくがいきるためのはこ。

ちじょうをはって
ぼくはいきる。

あるひ
きゅうに

しかい
ゆれた

なにもかもが
かたむいてゆく

ああ
ぼくはしぬのかな

かたむいたちへいせんをみながら
そんなことをおもった。




2011-11-07

路上に咲いた


雑草の中
咲き誇る君が居た。

僕は君を見つけた。

もしかしたら名前すらない君を。

いや
多分名前はあるのだろうけど。

僕は君の名前を知らないから
名前が無いのと同じ。

僕にとっては
君が美しければそれでいい。

いつまでも

いつまでも

綺麗に咲き誇っていてくれればいい。

そしたら
僕は君をいつまでも眺めているよ。

いつまでも君に話しかけるよ。

ねぇ
君は寂しいかい?

もし君が寂しいなら
僕が楽しくさせてあげよう。

僕は

雑草の中
折れずに太陽を追い続ける
君が好きだよ。

ねぇ
いつまでも
隣に居てね。

だいすき。


2011-11-05

侵略


もし

このせかいにおわりが
くるとすれば

そのとき
そらはなにいろなんだろうか

もし

そらがくもにしんりゃくされて
そらがしろいろになってしまったら

ゆうやけは
きれいなんだろうか

もし

ぼくがぼくじゃないだれかのせいで
ぼくでなくなったら

ぼくにとってのせかいは
おわってしまうのかなぁ

でもたぶん

ぼくがぼくでなくなっても
そらがくもにしんりゃくされても

せかいはずっといきてると、
ぼくはおもう。

だから

せかいがおわったとき
そらがなにいろをしているかなんて

だれも
わからないんだ。


2011-11-04

いつか



このまま、
成長し続ければ

いつか

あの綺麗な青い空に
届くでしょうか。

美しくて、雄大で
この広い世界を
見渡せるぐらい大きくて

私など、
貴方と比べると
ちっぽけなただの花。

いつか

貴方に触れたい。
貴方の様になりたい。

いつか

この願い、叶うのでしょうか。



赤く焼けた



夕陽に赤く焼かれた道路とか
君の横顔とか。

全て、焼き尽くされてしまえばいいと思った。

そうすれば
悲しみも憎しみも

生まれないのだから。